地図・旅行情報カテゴリーのデジタルGRP1位はGoogleマップ

ニールセン デジタル株式会社は、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートによる「地図・旅行情報カテゴリーのメディア利用状況」を発表しました。
2020年5月の地図・旅行情報カテゴリー利用者数は、「Google Map」が最も多く月間の利用者数が4,717万人、2位は「NAVITIME」1,189万人、3位は「Apple Maps」で1,099万人でした。
GRPが最も高かったのは「Google Maps」で740%、2位は「Yahoo Japan Maps」350%、3位は「Mapion」248%でした。
GRPとはどういった数値?
GRPとは、Gross Rating Pointの略語で、延べ視聴率を意味しています。特定の期間中に放送されたテレビCMの「世帯視聴率」の合計がGRPです。あくまで世帯視聴率の合計であること、また、放送される地域も限られていることに注意が必要です。
テレビCMをWeb広告で置き換えると、GRPはIMP (Impression) と似たような考え方になります。
要約すると、広告出稿回数ごとの視聴率を足した数値で、放送局が定めた時間枠に放映する「スポットCM」の取引に使われていて、数値が高いほどCMの効果が高いという考え方です。
たとえば、視聴率20%の時間帯に3本、視聴率10%の時間帯に5本のCMを流した場合は、(20×3)+(10×5)=110GRPとなります。
※タイムCMは番組提供で放送局とスポンサーとなる広告主が交渉によって定めた料金を元に決定されるため、GRPという数値は当てはまりません。
デジタルGRPという考え方
テレビ視聴率と同様のリーチやGRP指標を用いて、PCやモバイルなどのデジタル広告の包括的な分析結果を翌日に提供するサービスです。正確な属性別のリーチの提供するデジタル広告視聴率は、デジタル広告の効果分析の新たな業界標準を示す指標と考えられています。
包括的なデジタル広告測定と分析
デジタル広告視聴率(Nielsen Digital Ad Ratings )は業界初、そして唯一のPC、スマートフォンおよびタブレットを対象としたデジタル広告効果測定ソリューションです。パソコン、モバイル端末からの広告リーチを、重複を除いて統合・分析した結果をリアルタイムにレポート。
ビューアビリティ(広告が見られているか)を検証
デジタル広告視聴率(Nielsen Digital Ad Ratings ) は広告が実際に視聴者に見られたのかを、米国のオンライン広告業界団体(Interactive Advertising Bureau: IAB)が定める業界指標3MSに則った広告効果測定を実施し、ビューアビリティの測定には業界リーダーであるIntegral Ad Science社の手法を採用しています。
GRPから考える「何となく」は今すぐ止めよう
「集客したい」という時、今までは業界大手の集客サイトに出稿する。のが一般的でした。今でも即効性という意味ではベストだと思います。
では、集客サイトを利用する時、新規の方だけがお得なクーポンを用意していたりはしませんか?目先の件数が欲しいため、やってしまいがちかもしれません。
そうなると、新規で折角に来ていただけても、次回は他店の新規クーポンを利用しよう!という心理になるのではないか。と解ってはいる、でも出来ない・・・本当にそうでしょうか?
リピーターの心理を考えて予算配分をしてみませんか?
GRPの考え方と同じです、
いきなり無理な値引きで、新規集客をしない
そんなことは、当然皆さん真っ先に考える事だと思いますし、いい塩梅で経営されているとは思います。ただ、きっちり数値化してみると意外とハッとすることが多いので、過去の実績を分析してみてはいかがでしょうか。例えば以下の様な場合はどうでしょうか。
■<通常料金>6,000円のコースの場合
●ケース1
→【新規】3,000円
→【既存】5,000円
にした場合、1ヶ月の売り上げを200.000円上げるためには、新規50件、既存顧客20件で同じコースなのに合計70件回さなければなりません。
●ケース2
→【新規】5,000円
→【既存】6,000円 (会員登録で、期限付きポイントバック1,000円)で実質5,000円
の様に永続的に5,000円で利用できるとして、1ヶ月の売り上げを200.000円上げるためには で新規20件、既存顧客20件の合計40件で回せばよくなるわけです。件数分空き枠ができるので、もっとたくさんのお客様を施術ができるようになります。
この数字は単にリピーターの心理で、折角いい施術であっても今回の様にはお得に利用できないし似たようなサービスが他店にもあるし、安い方に行こう!と価格競争に巻き込まれないよう、施術終わりにマイナスの感情を抱かせないようになっています。
次回はクーポンは使えないけど、同じ値段で施術が受けられるよ。ただ、ポイントには期限があるから期限内にご利用ください。
なら、強制感もなく期限内に行かないと1,000円分損してしまうという心理が働き3ヶ月以内に再来が見込めるというロジックです。
よりリピート率を上げるためにポイント期限が切れそうな場合は、プッシュ通知やDM等でフォローすることも大切です。
さいごに、
店舗によって、回せる件数や、集客にかける予算等によっても考え方が変わってくるはずです。経営目線で、どこに予算を掛けるか、GRPを通して考えるきっかけになればいいなと思います。また、広告費用に予算をかけられない方必見のサービスGoogle予約が始まりました。ご興味がある方はご覧ください。